【読書レビュー】屍人荘の殺人
数々の賞を受賞し映画化もされた小説「屍人荘の殺人」
ようやく読みました。想像以上に面白かったです。
本当はもっと早く読みたかったのですが機会を失っていて、今になってようやく読むことができました。
映画も見に行こうと思ったんですがレビューがあまりよくなかったので原作だけにしようとここまでずるずる知らずにきてしまいました(笑)
以下ネタバレが含まれるので読んでない方はリターンで。
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この物語、実は閉鎖空間ものなんですよね。
映画の予告などでは知らされておらずまず衝撃でした。
これが本作をさらに面白くしている要因なのかなと思います。
逃げられない、出られない、限られた時間という要素がハラハラ感を演出しており、どんどん読んでしまいました。
私が好きなスマホのノベルゲームにLTLっていうゲームがあるんですが、閉鎖空間での殺人といい、主人公の傍観者ぶりといい重なるものがありました。
個人的に葉村の立ち位置(?)が好きでした。積極的に事件を解決しようとするわけではなく、あくまで助手として、ある意味読者のように代弁してくれる存在。
でも最後には葉村がちゃんとした意志をもって行動したシーンがあり、個人的にお気に入りです。
(LTLにBGMがあるんですけどそれ流しながら本読むと臨場感があってめちゃくちゃ楽しめました。もし閉鎖空間の殺人っていうので興味があればオススメします!)
そして肝心のトリック。他のミステリーと違って新鮮な面白さを感じたのはやっぱり外部環境というかゾンビものならではのトリックによるものだなと。
ミステリーは軽く読むたちなんですが、ゾンビものは初めて読みましたね。
非現実的かと思いきや実際に起こりえそうに描かれていて入り込めました。
本作には続きがあるようで、そちらもぜひ読んでみたいと思います。
では、また。